フランチャイズ(FC)に加盟し、起業する上で、まずは必要な資金を的確に把握することの重要性について解説します。
フランチャイズで起業する場合のトラブルとして、自店の商圏内に同じチェーンの店舗が開店したため売上が下がったというものがあります。
一般的に、フランチャイズ契約では、一定のエリアの中に同一のフランチャイズ加盟店を出店する場合の基準が決められています。
これが、俗にいう「テリトリー権」というものです。
仮に、この「テリトリー権」が決まっていなければ、フランチャイズ本部はあなたの店の近隣に直営店や別の加盟者の店を開いても良いということになってしまいます。
すなわち、この「テリトリー権」の内容がどのようなものになっているかが、フランチャイズで起業する者にとっては死活問題となるのです。
したがって、フランチャイズの選定及び契約の際には、
・ テリトリー権の有無
・ テリトリー権がある場合には、その範囲
について、契約内容を入念に確認する必要があります。
なお、コンビニエンス・ストアなどでは、一般的に、この「テリトリー権」は認められていません。
したがって、将来的に同一フランチャイズの店舗と競合する可能性を踏まえて、事業計画書を作成し、競合がいても事業が問題なく存続することを融資担当者に説明できなければ、融資を獲得することはできません。