希望するフランチャイズに加盟するにはどの程度の資金が必要なのか、その相場について下調べることが必要となります。
希望の業種が決まったら、その中から複数のフランチャイズの資料を取り寄せ、比較、検討します。
フランチャイズの資料では、自社の良さばかりを強調していることが少なくありません。
しかし、それに惑わされずに、複数のフランチャイズを平等な目で比較するということが大事です。
条件の合うフランチャイズが見つかったら、そのフランチャイズが行う説明会への参加、あるいは担当者との面談を行います。
第一印象で良さそうに思えても、その場では決断してはいけません。
いったん持ち帰り、行政書士等の専門家の意見を聞いた上で、再度検討するという慎重さが必要です。
また、説明会や担当者との面談の中で生じた疑問については、可能な限りその場で質問してください。
もし、その場で質問できなかったとしても、メールなどで必ず確認しておいてください。
慎重な検討の後、希望するフランチャイズが決まったら、具体的な加盟の申し込み・契約の締結となります。
通常、加盟金などの初期費用はこの段階で支払います。
この時点で、資金不足にならないよう調達しておかなければなりません。
店舗や土地を借りる場合には大家さんと賃貸借契約を締結する必要があります。
その場合、
・ テナントの保証金、礼金、仲介手数料、前家賃
・ 内外装工事の着手金
といった費用が発生します。
そこで、その資金調達に目途(メド)をつけておく必要があります。
また、飲食業などの場合には、
・オープンに先立って保健所の営業許可
・食品衛生責任者の選任
・12時を超えて営業する場合には深夜酒類の届け出
が必要となります。
そこで、これらの取得と工事のタイミングを十分に考えておく必要があります。
場合によっては、本部が事業計画書の作成をしてくれるところもあります。
しかし、多くの場合、過去に作成したものの使い回しで、これから開業する店舗の立地等の個別事情を考慮していない部分が多いです。
フランチャイザー(本部)任せにせず、自分自身で計画を作ることが大事です。
オーナー研修で、営業で必要となる技術やオペレーション、スタッフの雇用管理などを学ぶこととなります。
この研修の内容が悪いと、融資における評価も低くなるので、十分な内容となっているかどうかに注意してください。
オープニング時のトラブルやよくない評判はその後の経営に大きな影響を及ぼします。
スタッフの採用では、表面的な条件のみにとらわれることなく、人柄やコミュニケーション力などについても十分に考慮する必要があります。
特に、宣伝広告はスタートダッシュを決定する重要な要素となります。
十分時間をかけて効果的な宣伝広告を行うようにしてください。