フランチャイズで起業し、創業融資を受ける場合、以下の点に気をつけなければいけません。
フランチャイズで起業する場合、創業融資の審査では、本部であるフランチャイジーと加盟店であるフランチャイザーが一体となって審査されます。
つまり、加盟店だけではなく本部の経営状態も融資の審査に大きく影響するのです。
具体例として
「本部側」に
・経営状態が悪い
・借り入れが多すぎる
・信用情報に問題がある
といった場合には、「加盟店側」に問題がなくても、融資が否決されることがあります。
したがって、フランチャイズの選定をする際には、そのフランチャイズ本部の現在と過去の経営状態をしっかりと確認する必要があります。
特に、
・借入額が膨らんでいないか?
・売上げと比較して借り入れが多すぎないか?
の2点については重点的にチェックしてください。
創業融資の審査においては、過去にその事業をした実務経験があるかないかが大きなポイントとなります。
しかし、フランチャイズに加盟して起業される方にはこのような経験がないのが通常です。
そのため、融資の審査においては、フランチャイズ本部が行う研修及びトレーニングの内容を重視します。
この研修・トレーニングの中身が、あまりに短期間であったり、内容が薄いものである場合には、融資の審査でマイナスとなってしまいます。
したがって、フランチャイズを選定する際には、本部の行う研修内容についてよく確認をしてください。
フランチャイズでは、必ず本部と加盟店との間でフランチャイズ契約を締結します。
その内容として、多額の違約金や本部側に有利な解除条件を付したものの他、高額な加盟金やロイヤリティを設定しているケースもあります。
このような契約を締結している場合、融資の審査の点ではかなり不利なものとなります。
したがって、フランチャイズ本部との契約書の条項を隈なくチェックするようにしてください。