フランチャイズ(FC)に加盟し、起業する上で、まずは必要な資金を的確に把握することの重要性について解説します。
フランチャイズで起業し、融資を受ける場合、フランチャイザーの選定は非常に重要です。
フランチャイザーの選択を誤ると、トラブルが生じ、融資の返済もままならなくなる恐れがあります。
まず、よくあるトラブルは
「フランチャイザー(本部)から、はじめに提示された売り上げ予測額に全然届かない」
というトラブルです。
フランチャイザー(本部)では、はじめに売上げの予測の提示をし、加盟希望者側はこれにより加盟するかどうかを判断します。
その際、本部が、うまくいっている加盟店(店舗)のデータのみを示していることが多々見られます。
このデータの示し方のまずいところは、立地や周囲の状況が大きく異なることを考慮せずに、うまくいっている店舗のデータを掲示しているという点です。
店舗型の商売では「立地7割」といわれるくらい立地や周囲の環境が重要な要素となります。
このことを考慮せずに、実際に営業を開始しても、売り上げは本部から掲示された予想とは大きくかけ離れたものとなってしまうのです。
したがって、フランチャイズへの選定にあたっては、
・ 売り上げや経費の根拠となる数値について徹底的に納得できるまで確認する。
・ 自分の足で出店する地域の状況を調査したり、立地の状況について行政書士等の専門家に意見を求める。
などといった対策を必ず講じてください。